Korosuke's blog

大学の授業のまとめ、イギリスでの生活など、気ままにつづります。

判例の検索方法(米国編)

米国の判例を調べる必要があったので、検索することに。

米国の判例は、LEXISやWestlawといったデータベースでCitation(引用)から検索するのが一般的なようです。

 

Citataionは、一般にUniform System of Citationという方式が採用されており、

『事件名, 判例集の巻数, 判例集の略称, ページ数(判決を言い渡した年)』

となっています。

 

☆判例集の略称について

◎合衆国最高裁判所の判例の略称

公式な判例集

U.S. = U.S.Reports (合衆国判例集)

主な非公式な判例集

S.Ct. = Supreme Court Reporter

L. Ed. = United States Supreme Court Reports, Lawyers' Edition

◎連邦下級裁判所(控訴裁)

West社から発行されている判例集

F. = Federal Reporter (F.2dやF.3dは2d series, 3d seriesを意味する)

F. Supp.  = Federal Supplement (こちらも上記と同様 2d.と付いているものがある)

下級裁判所の場合は、年号の前に地方裁判所名もカッコ内に記載されています。

◎州裁判所

公式判例集は各州から出されており、略称は州名の略称が使われています。

例:N.Y. = NewYork

またWest社から非公式な地方別判例集が出されています。

例:N.E. = North Eastern Reporter

       So. = South Reporter

 

授業で少し教えてもらっていたので、すぐに検索できるだろうと鷹をくくっていたのですが、citation検索をしても全くヒットせずイライラするはめに😣

しかし、Westlawのサイトの中をうろうろしているうちに、ようやく在りかがわかりました。

とても単純なことだったのですが、大学のHPにあったリンクはWestlaw UKだったので、そのリンク先にはUK関連の判例・法令情報しかなかったのです。右上にある小さな’Services'にカーソルを当ててみると、Westlaw Internationalというのがしっかりあって、そこをクリックすると米国の判例を検索できるページがめでたく開きました。

日本の大学等の施設を利用して外国の判例検索をする時には、Westlaw UKなんてでないでしょうから、こんな事態にならないのでしょうが・・・。

さらに、検索して出てきた判例をダウンロードしようと思ったら、なぜかどのボタンを押してもできない、これはおかしいと思っていたら、ポップアップがブロックされていました。右上に出てくる「ポップアップがブロックされています」という表示があまりにも早くに引っ込んでしまうので、そちらで解除することもできず、一時的にChromeの設定でポップアップのブロックを解除してダウンロードすることにしました。

資料を検索して集めるだけで時間が過ぎてしまう…ということがままあるので、さっと収集して資料を読むこと等に集中できるようになりたいと思います。